十千しゃなお 電子書籍 オススメ

電子書籍。その中でも素人さんの作品を紹介するサイト。だったはずが最近は全く紹介出来ていないサイト

2014年05月

『落語り帳』シリーズ最終巻・『落語り帳~楽日~』が発売されました。
落語り帳~楽日~
十千しゃなお
2014-05-21


が、誤字直しと無料キャンペーンがあるので少々お待ちくださいませ。 
無料キャンペーンは明日から行う予定ですが、ちょっと諸事情で設定出来ない可能性もあるので、値段をしっかり見てDLすることをオススメ致します。

いやー、終わっちゃいましたねー。
このシリーズは十千にKDPの楽しさを教えてくれた初めての作品だったので、ちょっと感慨深くもあります。
出してなかったら辞めてたかも、みたいなことはありませんが、今とは大分KDPに対するスタンスが違ったかもしれません。 
内容的にはかなり原点回帰した感じになっているので、結構あっさりしています。

こんな感じです(収録したものから一つ)。


・もちろん〈知れたこと〉
 
 一年生の五月。
 亜美と楓は一緒に下校しながら、明日の話題で盛り上がっていた。
「明日は遠足だな。集合場所まで一緒に行くか?」
「うん、もちろん!」
 顔を合わせることなく、前を向きながら話す二人。
「じゃあ、集合時間が九時半だから、九時の電車に乗るか」
「うん、もちろん!」
「荷物は何持ってく? あ、楓のことだからどうせ変なもん持ってくんだろ?」
「うん、もちろん!」
「……おもちゃとか?」
「うん! もちろん!」
「勘弁してくれよ。何だか知らないけど私が先生に怒られるんだから……あ、そだ。お菓子は持ってくよな?」
「うん、もちろん!」
「それじゃ、これから駅前の方に行って買いに行くか?」
「もっちろん!」
「決まりだな。途中、お金下ろしに行くけど、楓は平気?」
「もちろん!」
「ふーん、珍しい……」
 亜美はどこか感心したかのように頷き、そして何かに気づいた。
「……本当は私の話、何も聞いてないだろ?」
「もちろん!」


……まぁ、こんなに短くあっさりしたのは他にないですけど。

bchxbxc



























前作『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?』はこちらから
うぇぶれんさい一覧
過去分はこちらから。
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』①
 
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』②
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』③
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』④
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』⑤
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』⑥
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』⑦
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』⑧
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』⑨
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』⑩
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』⑪
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』⑫
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』⑬
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』⑭

『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』⑮


・ライブの打ち合わせ


『己己己さん』
『あいよ』
『一つ、発表をしてもよろしいですか?』
『何? 聞いてないけど、またサプライズ?』
『そうですね』
『……歌といい、最近、サプライズ多すぎだろ。そういうことばっかりやってると飽きられるよ?』
『そういうものなんです?』
『そういうものなの。サプライズはたまにやるからいいんだって。乱発するとリスナーも慣れちゃうだろ? 実際、これから清恵が何の発表をするのか知らないけど、あたし、1ミリも驚かない自信あるし』
『1ミリもですか?』
『ああ。そう何度も作家の思惑通りにリアクションするかと思ったら大間違いだ』

 力強く姉御が宣言する。最近、姉御はサプライズされっぱなしだけど、流石に大人としてのプライドがあるみたいだ。

『ほら、試しに言ってみ?』
『わかりました。来週の放送日が何の日かは聞いていますよね?』
『えーと、CDの発売日でしょ。確か』
『その通りです』

 あー、もうなんだ。確か、企画が始まって一ヶ月ちょっとしか経ってないような気がする……早すぎ!

『……というわけで』
『というわけで?』
『CDの発売を記念して、来週の放送日にライブを行います』
『はぁ!?』
『また、その日の夜は声春ラジオを生放送でお届けします』
『はぁああああああああああああああああああああああああ!?』

 姉御の大絶叫に思わず耳を押さえるも、私はヘッドホンでラジオを聞いているのでほとんど意味がなかった。うう、耳がキーンて……。

『……前振りから見事な流れですね』
『違うわ! は? え、ちょ、え? いや、無理でしょ? 無理、無理無理無理無理』
『何がです?』
『いや、何がって、普通に来週ライブに生放送とか、スケジュール空いてないよあたし』

 本人が言う通り、最近の姉御は忙しそうだった。他のラジオとかでもぼやいてるの聞くし。仕事取ってきすぎだって。

『大丈夫です。心配はいりません』
『何で?』
『青木さんがちゃんとスケジュールを取ってくださったので』
『いつからそんな敏腕マネージャーになったんだよ!?』

 いつもポカをして、姉御に弄られてばかりの名物マネージャーさんにしては仕事が早い……。敏腕というか豪腕というか。

『いや、でもさ、スケジュールは取れたって言っても、お客さんたちが無理でしょ? そんな、来週ライブやりますなんて急に言われても』
『大丈夫です。問題はありません』
『何が?』
『このラジオを聞いているリスナーさんに、私と己己己さんの初ライブより大事な用事なんてあるはずがないです』
『ほんと恐ろしいやつだなお前は……』

 ……まぁ、本当にそうだから何も言い返せない……。バイトは代わってもらわなきゃ。

『では、早速打ち合わせを始めましょう』
『今? これ、もう収録始まってるでしょ?』
『はい。リスナーさんも段取りがわかっていた方がいいと思うので』
『なるほど。じゃ、デコも入ってきてよ』
『デコさんもです?』
『うん。あたしらよりデコの方がセンスありそうだからね』
『なるほど。同感です』

 信頼されてるなぁデコさん。デモを採用されて以来、二人は何かとデコさんに意見を求めていた。きっと、専門学校を卒業しても就職口はあるね。間違いない。
 いつも、ブースに入ってくるときは大きすぎるくらい元気に挨拶をするデコさんだったが、

『はぁ……』

 今日の第一声は声ではなく、虚ろな吐息だった。

『どうしましたか? いつも空元気なデコさんがため息なんてらしくないです』
『いつも空元気ってのも酷い言い方だな……けど、確かにデコのため息は珍しいね。何かあった?』

 普段元気な人であるだけに、デコさんのことがちょっと心配になる。お母さんが病気って言ってたけど、まさかそれと関係あるのかな?

『実は財布が……』
『財布がどうかしたんです?』
『……もしかして、盗られたの? デコも?』
『はい……』
『いつ? いつ気づいた?』
『ついさっきっス。トイレから帰ってきて、見てみたらもう……』
『やっぱり財布だけ?』
『……そうっスね。中身は何にも取られてないっス』
『つーことは同一犯の犯行か。えーと、加藤さん、伊藤くん、福永さんに青木。それに今日のデコで……五人目か』

 五人目の被害者。そういえば忘れていたけど、声春ラジオ周辺ではちょっと変わった窃盗被害が広がっているんだった。
 財布の中身を盗まずに、財布だけ盗む泥棒。
 確か、このラジオでネタにすると宣言したときの被害者は三人。それから二人も被害者が増えてしまっている。
 ……いいのかな? このままで。そろそろ警察に言った方が……。

『……どうした? 清恵。さっきから黙り込んでるけど』
『……いえ。少し気になることが』
『気になること? ふーん……何か怪しいな』
『どういう意味です?』
『だってこの前言ってたじゃん。自分は絶対に盗られないって自信満々に。あれって自分が犯人だから盗られないって意味じゃないの?』

 そういえば言っていたような……。

『馬鹿なことを言わないでください。あれは、私の財布を盗る意味がないという意味です』
『意味がない? それはどういう意味?』
『そのままの意味です。そんなことよりも、来週のライブのことを話しましょう。今はその為の時間です』

 自分に向けられる疑念を適当にあしらい、咏ノ原さんは話題を本来のものに変えてしまった。
 咏ノ原さんの声はいつも通り淡々としたものだったけど……何かある?

hfghfgh



























やっと最後の『落語り帳』の表紙がきたみたいです。
五月一桁台に出す予定がかなりずれこみましたねー。
絵はいつもの友人に描いてもらいました。
また塗り方が変わったみたいですね。
プリシィが美少女過ぎて「これ誰?」感が凄まじいです。 
恐らく発売は木曜日になるかと思いますが、その際は改めてアナウンスさせていただきたいと思います。
無料キャンペーンはやります。この巻だけの無料キャンペーンですが。
「え?それDL伸びなくね?」
いいんですそれで。五冊目の作品を無料にして、DLしてくれる人がいるとしたら、その多くがこれまでの分も読んでくれた人だと思うので。そういう人はDLするだけでなくちゃんと読んでくれると思うので。 電子書籍なんて読む意外使い道ないですから。漬け物石にもなりゃしない。
それに、ほら、あれです。感謝的な意味も込めての無料キャンペーンなので。読んでくれた人もそうですし。勝手にパロっちゃった落語にも。

えーとあとは……。
あ、ラジオあと三回で終わりです多分。
これ、今回は連載向きの話ではなかったですね。多分一冊でまとめて読んだ方が面白いです。ちょっとだけ反省。
次の連載はまだ書けてません。途中、落語書いたり別の書いたり色々あったので。
予定だったら『SSクラ部』なのですが……さっき考えた魔法使いものだったらパッパと書けそう。でもこれ以上シリーズ増やしても……。
というわけで頑張ってます。 

 

bchxbxc



























前作『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?』はこちらから

うぇぶれんさい一覧
過去分はこちらから。
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』①
 
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』②
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』③
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』④
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』⑤
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』⑥
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』⑦
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』⑧
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』⑨
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』⑩
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』⑪
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』⑫
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』⑬
『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?2』⑭




・ジョンからの手紙


『メールがきています』
『ふーん。清恵、読んで』
『またです? 最近私ばかりじゃないです?』
『そうか? まぁ、いいじゃん。あたしの方が先輩なんだし』
『その理屈だと、一生私がメールを読むことになると思うのですが、そういうものなんです?』
『そういうものなの』
『……わかりました。ジョンからの手紙さんからのメールです』
『ん? また? 最近こいつのメール読みすぎじゃない? モテ期のやつでしょ?』
『はい。作家さんから読めとの指令です』
『何で?』
『ちゃんと相談にのってあげなさいとのことです。読んではいますけど、相手にはしていないですからね』
『……そうだけどさ。でも、何かヤなんだよね。自慢話っていうか、面白くなさそうっていうか』

 姉御の言う通り、Twitterのタイムラインには[またこいつ読まれてるよ……]や[つまんないから送ってくんなよ……]等、ネガティヴな感想が溢れていた。

『でしたら、尚更じゃないです? 無駄に引っ張らず、早めに終わらせた方が被害はないです』
『被害って……あんたもなかなか言うねぇ』
『何がです?』
『別に。ほら、じゃ、読んで。メール』
『……わかりました。己己己さん、清恵さん、こんばんは』
『あいあい、こんばんは』
『この間からちょっと酷くないですか? ちゃんと僕の相談にのってくださいよー。絶対ウケますから、チャップリンばりに抱腹絶倒なんで』
『……清恵』
『はい』
『あたし無理だわ、生理的に』
『……ナプキン、お貸ししましょうか?』
『そっちじゃなくて。って、生々しいこと言うなよ!』
『大丈夫です。編集すれば』

 編集すれば大丈夫といつも言うけれど、このラジオいっつもそのまま流しているような……。

『……なんか、嫌いだわこいつ。聞いててイラッとする』

 私も姉御に同感だ。何か馴れ馴れしいというか、勘違いしているというか。文脈から嫌な感じがにじみ出てしまっている。
 
『ダメです。さっさと終わらせないと面倒です』
『けどさぁ……』
『己己己さん』
『う……』
『己己己さん』
『……わかったよ! 黙って聞いてればいいんでしょ?』
『その通りです。茶々入れはそのあとにしましょう』

 不満そうな姉御に、いつも通りの咏ノ原さん。咏ノ原さんはこの人のメールをどう思っているのだろう。どうでもいいのかな? それはそれで咏ノ原さんらしいけど。

『この間も言いましたけど、モテ期です』
『ふーん』
『僕には一年間付き合っている彼女がいるのですが、先日、別の女の子に付き合って欲しいと告白をされてしまいました』
『ふーん、で?』
『その子は会社でも人気のある子で、まさか、とも思いましたが、以前から不思議と目が合うことが多かったので、もしかしたらそういうことだったのかもしれません』
『……チッ。だから?』
『まさかの告白にテンションは上がりましたが、これは千載一遇のチャンスだと思い、とりあえず告白の返事は置いておいて、会社のマドンナ的先輩に告白してみようと思います』
『……は?』
『己己己さんと清恵さんは、会社の後輩から告白されるとしたらどんなシチュエーションがいいですか? 是非参考にさせてください……とのことです』
『……は? いやいや、意味わかんない意味わかんない。何? は? どういうこと?』

 困惑しっぱなしの姉御から?マークが飛び交う。

『まず、こいつには彼女がいるんでしょ?』
『はい。一年間お付き合いしているそうです』
『でしょ? で、この間、会社の女の子に告られた』
『会社でも人気のある方らしいですね』
『ここまではあたしもわかる。で、相談の内容が、マドンナ的先輩に告るからいいシチュエーションを教えて欲しい……』
『そうです』

 事実を確認するにつれ、姉御のトーンがどんどん暗くなっていった。

『えと、前後の繋がりがまったくわからないんだけど、会社の女の子に告白の返事はしてないんだよね?』
『はい。そう書いてあります』
『……つまり、キープってこと?』
『キープ……?』
『ようするに保険てこと。失敗したときの為の』
『それをキープと言うんですか。そうですね、文脈からキープだと思います』
『……最っ低! 何こいつ? 最低だろ! 意味わかんない!』

 これまで何とか堪えていた姉御の堪忍袋がぶち切れる。義理やケジメを大事にする姉御には、同じ女性としても許せるものではなかった。

『何、キープとか!? こいつ、ふざけんなよほんと。キープとかさ、何、こいつ女のことなめすぎだろ! ほんと、こういうやつ、ほんと何なの?』
『己己己さん、そんなにキツく言ったらかわいそうです』
『全然! こいつがかわいそうとか、そんなのないからほんと。大体、一番かわいそうなのはこいつの彼女だろ! 何だよ、別れてないんだろ?』
『文面で判断するとそうですね。彼女がいた、ではなく彼女がいるなので。進行形です』
『だろ? それなのにこいつ、告白を断らないどころか、会社のマドンナに告白とか……ほんとにふざけんなよ。キープのキープとか……言っとくけどな、みんな知ってるからな? あんたがキープしてるってこと。ほんと、女の情報網舐めんなよ? みんな知ってっから。彼女も告白した子も会社のマドンナも』

 ぜいぜいと息を切らす音が聞こえたと思った次の瞬間、

『あ、』

 咏ノ原さんからメールでも奪ったのか、紙の揺れる音が聞こえた。

『えーと……神奈川県大和市●●●の佐々木●、こいつ、女の子キープしてる最低のゲス野郎だからね! みんな拡散して、拡散! ざまあみろばーか!』

 どうだとばかりに悪態をつく姉御。このラジオでは咏ノ原さんのフォローに回ることが多いので忘れそうになるが、元々姉御は歯に衣着せない物言いで同業者や世間の問題だけでなく、リスナーのこともめった切りにする人。その痛快さこそが、姉御をスターダムにのし上げたのだった。
 ……流石姉御だ! 
 久しぶりの乱行に思わず鳥肌が立ちそうになる。

『ダメですよ、己己己さん。リスナーさんの住所を勝手に発表したりしては』
『だってさぁ~……そういう清恵はどう思う? このメール』

 そうだ。同じ女性として咏ノ原さんはどう思っているのだろう。

『そうですね……そもそも本当に佐々木●さんに彼女はいるのでしょうか?』
『え? 嘘ってこと?』
『そうではなく、もしかしたら佐々木●さんがそう思っているだけで、実際には付き合っていないのではないかと。思い込みが激しい方のようですので』
『……あんたの方が言ってることエグい気がするんだけど……?』
『そうですか? もしかしたら、その彼女というのも妄想の産物、実際にはいない可能性もあるかもしれませんので、佐々木●さん、誰かに告白をする前に一度冷静になった方がいいのではないでしょうか? 必要でしたらいい病院を紹介するで、またメールを送ってきてください』
『ひでぇ……』
 いつもの淡々としたトーンで繰り出される内蔵を抉るような言葉に、姉御も素に戻ってしまう。
 これじゃ、ジョンからの手紙さんはもうメール送ってこないかもなぁ……。
 この二人を相手にしたらしばらく立ち直れないかもしれない。
 

切なさとか――
儚さとか―― 
少女漫画にありがちな大それたときめきはなくて。
私の初恋は、私の気づく前に始まっていたんだと思う。

今書いてる作品の紹介欄はこれで行こうかなって思います。なんか、ぽい、ですし。ぽくないですか?
というわけで、次は恋愛ものになります。切なくも儚くもない恋愛もの。かといって甘くもない。
ここまでで、「おいおい、それ面白いのか?」と思った方沢山いるのではないでしょうか?
正直、自分でも、面白いの?って思いながら書いています。何も起こらない系の作品。
でも、楽しく書いてます。とても。それって大事なことだったりもしますよね。嫌々書いて、読んでくださる方に伝わってしまう 可能性もありますし。だったら、楽しさが伝わった方がまだいい気がします。


楽しいのは三人称の文章書いたあとに書く一人称の作品だからかもしれません。
文章書くのがそこまで好きではない十千も一人称なら楽しいです。そのキャラの言葉を聞いてる感じがして。
三人称はどこまで自分を出していいのかわからず、結果的に極限まで自分という存在を消したくなっちゃうんですよねー。だから、とても機械的な文章になっているような気がします。無味無臭。
そもそも自分の言葉ってわかんないです。今、このブログは自分の言葉で書いてますけど、この感じで小説書くのは明らかに違うじゃないですか? 短いブログだからまだ許せるのであって、何万字もこんな自由な感じで書かれてたら正直ゲンナリしません?
多分、書くしかないんでしょうね。書いて書いて書いて、自分の言葉が見つかるんでしょうね。
あ、もしかしてそれが文体ってやつなんでしょうか? 

↑このページのトップヘ