十千しゃなお 電子書籍 オススメ

電子書籍。その中でも素人さんの作品を紹介するサイト。だったはずが最近は全く紹介出来ていないサイト

2017年12月

一週間ぶり?くらい。
十千しゃなおです。
この間のやつに引き続きまして、第一回十千しゃなお大賞の発表をば。
案の定面倒くさくなったので、ガールズバンド部門のみの発表になります。



第一回十千しゃなお大賞 ガールズバンド部門にノミネートされたバンドはこの4組になります。

・SHISYAMO
三年連続のノミネート。今年は紅白歌合戦への出演も決めており、その知名度は紛うことなく全国レベル。当代最も成功しているガールズバンドと言っても過言ではない……というか、事実そうです。
三年連続のノミネートということで「まーた安直なやつだー?」と思われる方もいるかもしれませんが、今回のノミネート理由はずばり進化です。最新のアルバム[SHISYAMO4]と前作[SHISYAMO3]を聞き比べると、明らかに楽器の音がよくなっており、サウンド面でのパワーアップが顕著ではなかろうかと。素人なので、機材が変わったのか技術が上がったのかはわかりませんが、既に売れていたにもかかわらず、こういった向上心の成果を見ることが出来ると好感が持てるのではないでしょうか。
そんな彼女たちの十千さん的今年のオススメはこの三つ。
[音楽室は秘密基地]
[きっとあの漫画のせい]
[好き!好き!]

特に音楽室は秘密基地はめーっちゃ好きですね。すごい詩だなって思いました。

とある町に引っ越してきた私。転校先の学校に馴染むことが出来ず、うるさい男子たちや同じ面子で固まってばかりの女子たちを不満に思いながらも、声をかけることの出来ない自分への自己嫌悪で憂鬱な日々。そんな日常を変えたのは、音楽室から聞こえてきたピアノ音色。どこかで聞いたことがあるメロディーに誘われるように、音楽室へと向かうと……。

と、まぁこんな感じの歌詞なんですが、何がすごいかっていうと、このあとのサビ。
「はじめまして。ピアノ好きなの?」
第一声がこれですよこれ。いや、すごく美しくないですか? この一言だけで、私がどんな表情をして音楽室へやって来たのか想像出来ますし、ピアノを弾く先生の優しさと人当たりのよさがわかりません? そりゃあれですよ。私も懐きますよね。出会い頭に「はじめまして。ピアノ好きなの?」って微笑まれたら。正直このフレーズのためだけにこの曲は書かれたんじゃないかなぁ……ってくらい綺麗な歌詞でした。

・Hump Back
初ノミネート1組目。スリーピースのガールズロックバンドなのですが、昔どこかで名前を聞いたことが……って人、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。このバンド、一番最初にチョロッとガールズバンド界隈で話題になったのって2013とかだったんですよね。なんですけど、そこからメンバーの脱退やら加入やら脱退やら色々あって……まぁ、立派な言葉でいうと雌伏の時って感じでしょうか。そんな期間があったので、正直十千さんも忘れちゃってたんですよね。去年1stミニアルバムが出ていたなんて全然知りませんでしたし。だから、最近発売された2ndミニアルバムを買ったのは完全なる偶然で、とても喜ばしい再開になりました。
SHISYAMOと同じようにオススメ曲を三曲あげるなら、
[チープマンデー]
[星丘公園]

[サーカス]

 
でしょうか。一番好きな[チープマンデー]の動画はありません。残念。

・FINLANDS
初ノミネート2組目。こちら2人組のガールズバンド。ギターボーカルとベースの2人だけ。あとはドラムやらサブギターやらなにやら、曲によってサポートメンバーを入れてやる感じの構成になっています。
なんといっても特徴的なのはボーカルの高さでしょうね。これはもう高いってレベルじゃなく、いや今もう声帯ぶっちぎれたでしょ?ってレベルで、正直、正直、一部の曲は相当うるさいです。このバンドにとっつきにくさがあるとすればこれでしょうね。でも、癖になる人は癖になる声……なのかもしれません。
そしてそして、ボーカルの高さにばかり目がいって隠れがちですが、個人的にはメロディアスでありながらも優しいベースが最大の特徴なのかなって思います。もしかしたらわざとベースが聞きやすい感じにミックスしてるんでしょうかね?気づいたらベースの心地よさに耳を奪われてしまいます。気になるけどボーカルがちょっと……という方はベースを意識してみるといいかもしれません。
そんな彼女たちのオススメ三曲は、
[月にロケット]

[オーバーナイト]

[Hallo tonight]
でしょうかね。この三曲は十千さんが好きっていうのもありますが、あんまりボーカルがキンキンしていないので初心者?にもオススメな感じです。

・ねごと
2年ぶり二回目のノミネートはねごと。来ました、十千さんをガールズバンド界隈に引きずり込んだ4人組ガールズバンドが。いや、もう、あれ、あれですよ。ちょっとこのパートは長くなるかもしれません。色々いいたいことあるんで。
まず、今年の二月に[ETERNALBEAT]ってアルバムが発売されたんですよね。2年ぶりくらいのアルバムですよ。そりゃあ期待しますよね。前作[VISION]は十千さん的2010年代最高のアルバムってくらいの出来でしたから、なおさらでしょうよ。ウキウキで初回限定版買いましたよ。なんか曲数もそっちのほうが多かったので。で、まぁ家帰って聞くじゃないですか。まず最初に思ったのが「……?」ですよ。ガールズバンドのアルバムを買ったのに、全然バンドって感じじゃないというか。全体的にエレクトリカルというかクラブ的というか。いや、わかってますよ。ねごとの魅力は音楽性の幅広さだっていうのは。わかってはいるんですけど、なんだろう、その音楽性の幅広さっていうのはバンドとしての幅広さであって、今まではちゃんと「これはガールズバンドのアルバムです」って言えたんですけど、[ETERNALBEAT]は「これはバンドじゃなくてもよくない……?」って思っちゃったんですよね。クラブ系の音楽があまり趣味ではないというのもあって更に。極めつけは、[カロン]や[シンクロマニカ]や[黄昏のラプソディ]といったねごとを代表する名曲たちがエレクトリカルにアレンジされた初回限定版封入disc。そういう音楽の知識があったり、好きな人からしたら、もしかしたら評価高いのかもしれません。超クールなのかもしんないですよ? 近くにそういう人いないのでわかんないですけど。ただ、十千さんはこういうジャンルが趣味ではなかったので、「初回版買わないほうがよかったかも……」って思いました。
いや、今聞いてみると面白いアルバムだなって思うんですよ。アレンジ曲以外。なんですけど、なんていうかあれですよね。知らず知らずのうちに普遍性を求めていたというか。大雑把にいうと変化を受け入れられなかったんですよね。
という経緯があったので、ねごとが年内にもう一枚アルバム出すと聞いても、正直、期待よりも不安のほうが大きかったです。もし、[ETERNALBEAT]と同じ感じだったら、もうねごとのアルバムは買わないんだろうなって思っていました。
そんな状況で発売された最新アルバム[SOAK]。
いやー、よかったですねー。
路線的には前作[ETERNALBEAT]の路線を継続してるんですけど。もしかしてと思って[SOAK]を聞いたあとに[ETERNALBEAT]も聞いてみました。そうしたら、発売当初と違って普通にアルバムを楽しめたんですよね。
そこで気づきました。あ、これは[ETERNALBEAT]の前のアルバムが[VISION]だったせいで、過小評価しちゃってるんだなって。
そういうのよくないってわかってはいたつもりだったんですけどねぇ。変化の好き嫌いと、その作品の評価は別であるべきって。いや、もちろん、作品とその作品の情報を結びつけて評価するっていうのも大事だとは思うんですけど。んー、説明しづらいですね……。好きになる可能性を増やしたいって表現すればいいんですかね? 好きはいっぱいあったほうが楽しいですし。嫌いがいっぱいよりもずっときっと。
そんなわけ?で今年のオススメ三曲は、
[ALL RIGHT]

[WORLDEND]
[アシンメトリ]

です。


というわけで、ノミネートから大賞を決めたいところなんですけど、そろそろ夕飯を作りたいので発表だけ。
大賞はHump Backですおめでとうございます。
えー、多分もう年内最後のブログですね。メリークリスマス&ハッピーニューイヤーでよいお年を。
それではそれでは。

皆さんこんばんは。
十千しゃなおです。
今年も栄えある第一回十千しゃなお大賞のお時間がやってまいりました。例年通りガールズバンド部門を中心に置きつつ、今年は様々な部門賞を用意してみました。初見さんのために説明させていただくと、十千しゃなお大賞とは、十千しゃなおさんが今年触れたものの中でよかったと思うものをあげる権威ある賞です(今年発売したもの限定ではない)。




・グルメ漫画部門
今年から新たに創設された部門で、普段こういったご飯を食べるだけの漫画を買わない十千さんがついつい買ってしまった漫画たちが顔を揃えました。記念すべき第一回の受賞作品は三つ。関係者の皆さん、おめでとうございます。






空挺ドラゴンズ(この間、三巻出ましたよー)
龍を捕まえて、その肉や皮はもちろん、体内から抽出される脂を売ることで生計を立てる龍捕り(おろちとり)たちの日常を描いた漫画です。わかりやすくいうと、マグロ漁船に密着した漫画みたいなものです。新入りの女の子タキタと、普段はだらしないが龍を捕まえて食べることに特別な執着心を持つミカが作品としての主人公なのでしょうが、一話一話ごとに色々な龍捕りにスポットライトがあてられ、個性豊かなキャラクターたちが織りなす群像劇チックな漫画になっています。一番の魅力は登場する龍たちのスケールの大きさでしょうか。でっかいのがいれば小っちゃいのもいますし、ドラゴンドラゴンした龍もいれば魚っぽいのとか鳥っぽいのもいますし。よくもまぁこんなに思いつくなぁって感心しっぱなしです。
単行本には作品内で出てきた料理のレシピが載っているのですが、龍を使った料理が大半を占めるので、忠実に再現することは不可能です。しかし、そこを補完するために想像力を働かせるのも楽しみの一つ。龍の見た目から「爬虫類っぽい感じだから鶏肉かな……」とか想像するのも楽しいですし、「魚っぽい見た目でこの味付け……。脂がのった白身魚とか?」と想像するのも楽しいです。


えびかわ町の妖怪カフェ(この間二巻出てましたねー)
田舎町で客入りの寂しいカフェを営む佐吉さんと、お化けが見えてしまうという体質を母親に気味悪がられ、縁戚である佐吉さんの家に預けられることになってしまった少女まなちゃん。まなちゃんが来てからというもの、その特殊な体質からかお化けたちがカフェにやってくるようになり……。って書くとなんかホラー漫画っぽいですが、実際はそんなことはまったくなく、カフェにやってくるお化けたちは皆さんいい人(?)で、緩やかな田舎町の夏を描いたハートウォーミングな感じの漫画に仕上がっています。とにかく皆さんいい人。
空挺ドラゴンズとは違い、出てくる料理の材料は現実の世界に則したものとなっているので、漫画の通りに作れば忠実に再現することは簡単です。しかし、出てくる料理の中には田舎料理……というか、今ではほとんどつくられていない昔のものもあったりするので、美味しいものをつくろうとするよりは、「へー。あー、なるほどねー」みたいな気持ちで作るのがオススメです。年配の方に作ってあげると喜ばれるのかもしれませんね。


オリオリスープ(つい最近、最終巻となる四巻が発売しました)
本の装丁や、缶詰めのイラストなどといった仕事を手がけるデザイナー事務所[TROPOPAUSE]に勤める原田織ヱ。食べることが大好きな彼女はその中でも特にスープ類を好み……。うーん、この漫画はちょっとどういう漫画なのかってちょっと説明しづらいかもしれません。個人的にこれまで読んだ漫画の中でベスト5に入るくらい好きなのですが。初めてこの漫画を掲載誌で読んだとき、……?、って思ったんですよね。何か違和感があるというか、漫画っぽくないというか。で、単行本を買って、後書きを読んだときに、綿貫芳子先生にとってこの作品が初めての漫画での仕事であり、本職は別だよ~って知り、酷く腑に落ちた覚えがあります。なんというか、とても詩的な作品なんですよね。登場人物たちの機微だけでなく、季節の移り変わりや、日々の些細なことにまで寄り添った作風というか。特に、二巻目を丸々一冊使った木蓮編(十千さんが勝手に呼んでいるだけ)は珠玉の出来で、クライマックスのとあるシーンではすごく自然に涙を流していました。
この漫画の素晴らしいところには、出てくる料理の再現が難しくなく、それでいて美味しいというところもあります。料理をまったくやったことのない人でも作れる茶節みたいな料理もありますしね。最近はめっきり寒くなり、温かいスープが美味しい季節になってきているので、献立に悩んでいる方の参考にもオススメの漫画です。
いや、あの本当にオススメの漫画です。少しでも気になる方はとりあえず二巻まで買ってみてください。えーと、合わせて1500円くらいですかね?ちょっと高い? 絵にちょっと癖があったりするので、絶対に損をさせないとは言いません。ですが、合う人にはとことん合う作品で、値段以上の出会いになる可能性を秘めた漫画だと思っています。いや、ほんとほんとほんと。十千さんは綿貫芳子先生が次にどんな作品を見せてくれるのか楽しみで仕方ありません。




……うーん、グルメ漫画部門だけで結構長くなっちゃいましたね。一回で終わらせようと思っていたのですが、面倒くさく長くなっちゃったのでちょっと分けて書きます。もしかしたら面倒くさくなったのでガールズバンド部門以外紹介がないかもしれませんが、そのときはそのときで。

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